「ご無事ですか?」
これが、今のニューヨークでのあいさつだそうです。
いつ、誰が、感染してもおかしくない状況ですから…
皆さまも、どうぞくれぐれもご自愛下さい。
ついに休業に…
アルバイト先のお店がついに休業になりました。
最後の日は、閉店作業をしながら、いろんな思いが混ざり合って、言い尽くしがたい心境でした。
—ようやっと、この恐怖から解放される。
でも、失業だわ—明日からどうしよう、いつ再開なるかわからないし、
会社大丈夫かな、残った在庫はどうなる?
製造の人たち、さらに大変になるわ。申し訳ない。
他のスタッフさんも不安だろうに…この先、ホントにどうなる?—
最後の日に来られたお客様にも、お一人お一人に、ご挨拶いたしました。
「明日から休業になります。もう、こちらに出ているだけで終わりなんです…」
「そうなんだ、淋しいね」
皆さん、そんな風に言っておられました。
中には、朝にこの知らせを聞いた常連のお客様(いつもコーヒーをゆったりと飲みに来られるご高齢の方ですが)で、わざわざ、夕方にもう一回お店に来てくださる方もおられました!
「いつ再開するの?」
「一応、、5月7日からの予定ですが、こんな状況なので、誰もわからないんです」
「… またね」
素敵な笑顔を残して行ってくださいました。
こういう温かい交流が、休業によってすべて絶たれてしまうのですね。一時的とは言え(そう信じつつも)、とても寂しく、悲しかったです。
しかし…恐怖の日々でもありました。
病気が蔓延する中でお店を開け続けるのは、最後の方は、ホントに怖かったです。私だけでなく、売り場に立つスタッフさんは、ほぼ同じ気持ちだったと思います。
緊急事態宣言が出されて、周りのお店がだんだん閉まってくると、営業しているお店が目立ってきて、うちみたいに小さくて、普段は全体混雑しないようなお店に人が集中して、通常以上に忙しいし、人が集まるたびに、ホントに怖かったです。
もちろん、自分が感染するんじゃないか…という怖さもありますが、
自分が感染しているかどうかもわからないですから、知らないうちにウィルスを持ち運んで人にうつしているんじゃないか、家にウィルスを持ち帰って家族にうつしてるんじゃないか…という恐怖感が、絶えずありました。
うつされるんじゃないか(被害妄想)<うつしているんじゃないか!!(加害妄想)
でしたね。(笑)
もし、自分が感染していたら、お店も工場も全部停止になる…そう思ったら、本当にものすごいプレッシャーがありました。もちろん、この状態で罹患したからと言って、本人のせいではないと思いますが。
とりあえず、この二つの恐怖からは解放されました。
全世界を儲けても…
お店を閉めてから、私よりもずっと年若い、しかし上長の方と、あれやこれやと話しました。
上:今日、こんなに売れたん?もうちょっと開けてたら、利益も出たんちゃう?今日も全店で一番かも…
下私:いやいや、全世界を儲けても、いのちを失ったら、何の得になりますか。
上:いや!ほんま、そうやわ。スタッフさんのこと考えて、もっと早く〆たかっただけど…すみませんでしたね。ありがとうございました。
「人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得がありましょう。そのいのちを買い戻すのには、人はいったい何を差し出せばよいでしょう。」マタイの福音書16章26節
って聖書の言葉です。知らず知らずのうちに、上長、聖書の言葉にアーメンしてました。(笑)
何の保証もないのに、休業して、解雇されて…いろいろ思うところはあるかと思います。
それでも、一番身近な人が「スタッフさんのいのちを考えて」いてくれたことが、慰めでした。
この先どうなるかは、誰もわからない—God knows—だから、思い煩わない。
しばらくの間、嵐が過ぎ去るのをじっと待つしかない。
その間、どうぞ、皆さまお元気で!
またお会いします!(エリザベス女王風 (笑笑( ´∀` )