自転車に乗っていましたら、ふわぁとよい香りが漂ってきました。
金木犀でした。
キライな人はあまりいないのではないかと思います。
風が吹くと、あたり一面、金木犀の香りが充満するんですね。
香りってステキですよね。
存在は目に見えないにも関わらず、その場と、その場にいる人たちに影響を及ぼしています。
ほっとさせたり、懐かしい想いにさせたり、食欲をわかせたり‥(笑)
話が変わりますけど、
昔々、幼稚園に勤めていた時のこと。
めっちゃ小さい幼稚園で、主任のベテラン教諭と住み込みで働いてたことがありました。
今の若い人からは、ブラックやわぁ‥といわれそうですが。
薄給ながら、住み込みということもあり、体力的には、全然きつくはありませんでした。(若かったから?)
仕事で遅くなっても、寝不足になることはないですし、夜遅くまで話し込んでも、あら!ですむし。
女子ふたり暮らし。
まあ、夜遅くまで、色んなことを話しましたねえ。
特に嫌なこともなく…とても充実した日々でした。
一緒に住んでいた主任の先生とは、いまだに年賀状の交換をしています。
その主任の先生の祈りの口癖が、
キリストの香りを放つ事ができますように
でした。
朝食は一緒に食べるのですが、そこで、キリストの香りを放つ者となりますようにーと祈って下さるわけです。
その言葉はいまだに、私の心のどこかに、根をおろしています。
キリストの香り—って、いったいどんな香りになるのでしょうか。
少なくとも、ひとつではなさそうです。私とあなたとは、同じではないでしょう。
風が吹いてくる—私を通り抜けた風はいま、どんな香りになったのかしらって、考えることがあります。
金木犀のようにいい香りだったらいいですね。