山田です。
運動会シーズンもようやく終わったね。次は音楽会とか図工展とか。二学期は慌ただしいよね。
特に、運動会はおつかれさま~(゚▽゚)/と言いたいです。
走るのが早いとか、運動が得意という人にとっては、運動会は活躍の舞台だし、楽しくて充実していたことでしょう。
でも、走るのが遅かったり、運動が苦手だったりする人にとっては、結構、憂鬱な毎日だったんじゃないかな?
あたし、走るの、学年で一番遅いんだよ…(涙)
教会学校に来ている女の子がポツリと言った。よく、話しを聞いてみると、昔のように、走るのが速い子がリレー選手に選ばれて走るのではなく、赤白対抗で、全員がチームに分かれて走るのだそう。
そして、走るのが遅い彼女は、完全にチームの足をひっぱっていて、みんなから冷たくあしらわれているのだそうで。
今週も、リレーの練習のたびに、「お前真面目に走ってるのかよ」、「これから、運動場3周走って来い!」と仲間から言われたそうです。
「真面目に走っているのに、一生懸命走っているのに、どうしても、スピードが出ない―」
確かに、短距離走は分け与えられた才能によって、結果が決まってくるようなところがあって、練習しても上達するような類のものではないですよね。
毎度毎度、これは過酷だな、それも小学校でリレー競技が始まってから、毎年繰り返されるのだから、なかなか大変だなと、深く同情いたしました。
でも、その女の子の話を聞いた時には、ろくなことが言えませんでした。
「かけっこはね、練習してもなかなか速くなれないのよね。
だから、無理しなくて大丈夫よ、
そのまま、走ったらいいんだよ。
あなたがいるおかげで、花形の子や一番の子も存在するわけだから」。
なんて! ほんとにわけのわからんことを言って返しました。
当日・・・
バトンはビリで回ってきて、一所懸命走って、ビリで渡した。
赤白対抗戦も、5年連続、今年も負けた。
と言う具合で、運動会は終わったらしい。
数日後 「唯一無二の味」
私は輸入食品の販売店でアルバイトをしているのだが、
ワインコーナーで、一本のワイに付けられたコメントに目が留まった。
「おいおい、牧師さんなのに、お酒、飲んでいいの?お酒売っていいの?」
という声が聞こえてきそうですが、イエス様も地上で生を営まれていた時、ワインを飲んでおられました。
でも、きよめ派の人たちの伝統にはそぐわないでしょうね。
さて、
アンリ・エーラール・ゲヴェルツトラミネール「唯一無二の味」。
酒販担当のスタッフが書いたものだ。
名前からして変わったワインなのだが、味も香りも、ラ・フランスのような、ライチのような独特な風合いの品だ。
ワインはビンテージ(ワインを醸造した年)によっても味が結構ちがう。農産物なので、ひとつとして同じものはないのだ。
人間だって同じでしょ?
かけっこの遅い彼女は、晩秋になると出回るラ・フランスが好物だと言っていたのを思い出し、絵手紙を書くことにした。
走るのが遅いからって、泣かなくていいんだよ。
みんな、それぞれの味があるんだから。
あなたも、いい味してるんだよ!
山田晃美より
◇◆つづく◆◇